(1)感染力が非常に強い点が一番の違いです。毒性に関しては、新型インフルエンザの方が強い様ですが、今のところタミフル、リレンザという抗ウィルス薬が十分に効果を認めています。
(2)これまでの発症年齢をみると圧倒的に若年層に多いようですが次第に拡大しています。
(3)従来のインフルエンザは解熱後2日間の経過観察となっていますが、新型インフルエンザは最低でも抗ウィルス薬内服中(5日間)から7日間観察が望ましいと言われています。
(4)必ずしも38度以上の発熱を認めるとは限らず、37度台の微熱を繰り返したり、吐き気や嘔吐、下痢などの症状の場合もあります。
〈新型インフルエンザワクチン情報〉
(1)ワクチンは、国から各都道府県に分配される流れで、各医療機関において実施される予定です。
(2)ワクチンは13才以下は2回接種が基本です。それ以外は妊婦を含めて1回になるようです。
接種費用は初回3,600円、2回目2,550円です。
公費負担や減免対象は仙台市では不明です。
(3)接種対象者と優先順位は下記の予定です。
| 区分 |
対象 |
依頼予定先 |
接種予定
(目安) |
| 1 |
1,医療従事者
(救急隊員を除く)
2,医療救急隊員 |
1,郡市医師会→医療機関
2,県消防課→消防本部 |
10月中旬 |
| 2 |
基礎疾患を有する者
|
群市医師会→医療機関 |
11月〜 |
| 3 |
1,小児(1才〜就学前)
2,小児(小学校低学年)
3,1才未満の小児の保護者
|
市町村 |
1,12月中旬〜
2,12月下旬〜
3,1月〜 |
| 4 |
1,健康な小学校高学年
2,健康な中学生、高校生
3,健康な高齢者
(65才以上)
|
市町村 |
1,1月〜
2,1月中旬〜
3,1月中旬〜 |
以上が現在文書にて決定しています。
つまり基礎疾患を有する者までは各医療機関で順次接種する予定になっていますが、それ以外は市町村でというだけで実際にどこでどのように行うのかは未定です。
現状から全ての接種を各医療機関で行うのは時間的、人的に困難と思われます。
基礎疾患を有する者への接種に関しても予約や希望は一切受付けることは出来ません。各医療機関、主治医から連絡があってからその指示に従って行われることになります。
各医療機関に分配されるワクチンもなんの予告も予定も通知されておらず、多くのお問い合わせにも答えようがない状態です。
今後それ以外の人への接種は、回数や場所に関して発表があると思われます。
まずは従来の季節性のインフルエンザワクチンの接種を受けるのが良いと考えられますが、そのワクチンも不足しており、今からの予約は難しい状況です。
〈新型インフルエンザの発症症状は?〉
季節性インフルエンザとほぼ同じであると思われます。
潜伏期間1〜4日(長くて7日)とやや短い様です。
- (1)突然の発熱
- (2)上気道炎症状(咳、鼻水、のどの痛み、etc)
- (3)全身のだるさ、関節痛、筋肉痛
- (4)消化器症状(吐き気、嘔吐、下痢など)
〈重症化のポイント〉
(1)肺炎の合併発症
- ※細菌性(抗生剤による治療が可能)
- ※ウィルス性(重症化する可能性が高く有効な治療薬もない)乳幼児、高齢者、妊婦において危険呼吸が弱く痰が出せなかったり、誤嚥により肺炎を引き起こすことが多い
(2)脱水症十分な水分摂取が大事で、補液(点滴)が有効です。
〈子供のインフルエンザ脳症〉
原因は不明です。頻度は低く、高校生位までに認めます。
(1)激しい嘔吐、頭痛
(2)意識障害
- ・受け答えがおかしい
- ・悪夢
- ・起きない
- ・けいれんをくり返す、又は30分以上持続する。
(3)ぐったりして反応が低下している。
〈治療〉
タミフル、又はリレンザが有効です。
どちらも5日間投与です。他への感染力再発防止からも5日間全部内服し、途中で中止しないようにします。麻黄湯(漢方薬)も有効で解熱作用も強力で、軽症の時は抗ウィルス薬は必要ないと報告されています。解熱剤は、脳症になりにくいアセトアミノフェン(カロナール、コカール、アンヒバ坐薬、など)が第一選択です。
〈ワクチン〉
季節性インフルエンザと同じ考え方です。
予防も大事ですが、ワクチン接種によって軽症で済む事が多くなり、意味があると思います。
接種後2〜3週間後から効果があります。
約4〜5ヶ月持続します。
〈予防〉
(1)咳エチケット
- 感染は、主に飛沫感染ですから、咳、くしゃみによる感染を防ぐ意味で咳エチケット(マスクなど)が大事です。マスクは2メートル以内で特に有効です。
(2)手洗いの注意
- 指間、指先、手首などまで、きちんと洗う事を心がけましょう。
(3)接触感染
- つり革、ドアノブ、電話などを経由に感染があり得ます。やはり手洗い、マスクが有効と思われます。手から手への感染はないと言われています。
全年齢層で危険な徴候(新型インフルエンザニュース第21号2009.9.4)
以下の徴候が見られた場合には注意が必要である。
(1)大人のおける徴候
- 体動時あるいは安静時の息切れ、呼吸困難、顔色の悪化、血痰あるいは有色痰、胸痛、精神状態の変化、3日以上遷延する発熱、低血圧、など
(2)小児における徴候
- 呼吸速迫、呼吸困難、覚醒の欠如、起きていられない、あまり又は全く遊ばない(元気がない、ぐったりしている)、など